自閉ちゃんの娘と私の家族日記

自閉症スペクトラム障害の娘の子育てと子育てのための在宅ワークもろもろを綴った日記です

発達障害の子供のこだわりについて

発達障害のお子さんの多くは「こだわり」があるものです。でもそのこだわりというのも個人差があって、ひとりひとりこだわる対象も強さも違うものです。


両親としてはこどものほんの少しのこだわりでも「もしかしたら発達障害なのでは?」と不安に感じてしまうかもしれませんが、誰にでも多少のこだわりはあるもの!

 

今回は管理人なりに経験した事や調べた事などをもとに、発達障害のお子さんのこだわりについてまとめてみました。

 

 

発達障害の子供のこだわりとは?

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例えば管理人の娘ちゃんの場合ですが、細くて長いものが大好きなので、目にしたらそれを手に取らないと気が済みません。

 

その対象は道に生えている草であったり、ズボンのヒモだったりベルトだったり、荷物を縛ってあるビニールだったり、お菓子などを開封した時のビニールだったりします。

 

とにかくヒモ状のものならなんだって手に取って、フリフリしないと気が済まず、気に入ったらそれを眠る時にも放しません。

 

もしもそれを取ろうとしようものならパニックを起こして大騒ぎになってしまったりもします。これほど強いこだわりを持つのは親としては困りものです。

 

これだけではありません。例えば発達障害のお子さんの場合、障害のレベルにもよりますけれど、スケジュールが決まっている方が安心感があるのか、スケジュールが突然変更になるのを嫌がります。

 

例をあげると「今日はディズニーランドに行こうね」と約束していたとしましょう。台風が接近してきたのでディズニーランドが休園になってしまったとしましょう。

 

すると、その日に行けると予定していたのに行けないとなったため、パニックを起こしてしまって大騒ぎになってしまったりするのです。

 

予定が変わるのを嫌がる事もこだわりの一つ!

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このように、入っていた予定はきっちりとこなす! 自分なりに予定を立てていてその通りになる事が望ましいけれど、それが途中でできなくなってしまうと、その日はどうしたらいいのかがわからなくなってしまうのですね。

 

一度パニックになるとなかなか納得してもらう事はできないので、ついついご両親も怒ってしまったりするかもしれません。

 

でもお子さんにしてみたら予定が急に変更になったら不安になってしまうので、怒られてもどうする事もできなくなってしまうのですね。

 

こういう時、お父さんやお母さんとしてはどうやって対処したらいいのかがわからなくなってしまい、ついつい予定を立てるのが怖くなってしまいます。

 

だからこだわりに対する対策を最初から取っておけばいいというのが療育施設やデイサービス、学校での生活指導の方法なのです。

もしも予定が変わってしまうと思ったら


台風が接近するのはわかっていますから、事前にお子さんに「〇月〇日は台風が近づくかもしれないから、もし台風でお休みになったら何しようか?」などと事前に話し合いをするといいようです。

 

あらかじめ別の予定を立てておくわけですね。そうするとお子さんとしてもディズニーランドに行きたかったけれど、ダメなら別のところへ行くのだという予定を与えてあげる事で納得しやすくなるわけです。

 

朝になって突然予定変更を告げる事は極力避けて、お子さんが不安にならないようにしてあげるといいですね。管理人の娘ちゃんにも同じ事をしています。

 

娘ちゃんは話す事ができないけれど、事前にダメだったらどこどこに行こうね、とにこやかに話をして不安にならないようにしています。

 

あと車に乗れると思ったのに乗れなかったりすると、車に乗る! と大騒ぎになる事がありますが、この場合にもうろたえず「車はあそこだよ!」と指さして教えてあげたりする事もしています。

 

学校やデイサービスで行っている事

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娘ちゃんのように会話ができない子の場合ですが、言葉をしゃべれなくても絵カードや写真カードなどを使って会話をします。

 

カードを使って「ここは×」そして別のカードを出して「ここに行く」と教えてあげます。普段からカードで会話をしたり予定変更を伝える事によって、不安を解消できるというわけですね。

 

ちなみにこれは娘ちゃんが3歳~5歳まで通っていた療育施設でも行われていました。そしてそこで管理人はパニックになってしまった時の対処などについても教わりました。

 

その対処法をする事によって不安をできるだけ解消してあげるというわけです。でも問題が無いわけではありません。

 

パニックになったら暗いところで待機


療育施設でも学校でも狭くて暗いところを用意しています。学校の場合は狭い仕切りのある場所ですね。

 

療育施設の場合は真っ暗な部屋が用意されていて、その部屋に子供を放り込んでおきます。放り込むというと言い方が悪いですが、発達障害のお子さんの多くは暗い部屋が大好きな事が多いようです。

 

その部屋には水の入った円筒状の柱があり、下から時々空気がボコッボコッと出てきます。それがお母さんのお腹にいた時と同じ感覚になるのだとか……。

 

また、暗い部屋の中にはウォーターベッドが設置されていたり、光ファイバーの川のようなものが作られていて、一本一本を手に取る事ができるようにしてありました。

 

小さなボールプールがあって、そこも囲ってあってその中に子供が横になったりできるようになっているのです。そこに20分くらい入れておくと心が鎮まって落ち着いて過ごす事ができるわけです。

 

療育の先生に言われた事は、暗い部屋で自分を取り戻す事ができる事、安心感を持つ事ができる事などを教えていただきました。

 

我が家にも娘ちゃんが逃げ込める場所があります。二段ベッドの下の部分を暗くしておいて、マットを敷いて天井には手作りのヒモをいくつかぶら下げてあります。

 

ネオンのようなライトを検討中ですが、プラネタリウムやミラーボールなども落ち着くみたいです。なんでもくるくると回る光も好きみたいなので……。

 

こだわりをマイナスからプラスにする

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娘ちゃんの場合は重度の知的障害なのでお勉強や特出したものはありませんが、高機能障害のお子さんの場合はいわゆる天才児と言われる事が多いので、特別なこだわりを持っている事が多いようです。

 

よく新幹線の写真を見ただけで全ての車両の名前を言えるとか、国旗を全部覚えていて全部言えるとか、たくさんの粒が落ちていたのを見ると、瞬時にいくつこぼれているのかがわかったりですよね(サヴァン症候群の方に多い様です)。

 

多いのが「電車」「カレンダー」「歴史」「虫」などに強い関心を示して、それに関係するほとんどの事を覚えてしまう事は珍しくないようです。

 

こういう場合にはその能力を活かした訓練をするといいみたいですね。その能力を伸ばす方向に持ってってあげればいいというわけです。ちなみに知り合いのママはカレンダーを覚えるお子さんに予定を教えてもらうそうです……。

 

できたら褒めて伸ばしてあげたりするといいようですが、この方法については娘ちゃんにはないものなので、先生や療育の先生と連携を取って伸ばしてあげる方法を見つけるといいかもしれません。

 

必ず相談するところがあるので、怖がらずにどんどん専門家の意見を取り入れてみる事も重要になるのですね。

 

まとめ


いかがだったでしょうか。今回は発達障害のお子さんのこだわりと予定変更がある場合の対処の方法などについて、管理人の経験からまとめてみました。

 

発達障害にもいろいろな種類があるものなので、一概にこれが良いとは言えないかもしれませんが、きっとお子さんの才能を伸ばす方法があるはずなので、あきらめないで模索してみるといいですよね。

 

わからない事があるのはお父さん、お母さんも一緒だと思うので、専門家や医師などに相談しつつ伸ばしてあげられる才能をつぶさないようにしてあげると良いなと思います。

 

長文ですが最後までお付き合いいただけた方には、心から感謝申し上げます。