自閉ちゃんの娘と私の家族日記

自閉症スペクトラム障害の娘の子育てと子育てのための在宅ワークもろもろを綴った日記です

母の入れ歯が旅立った話に何でそうなるの?

やっと仕事が終わって眠るまでのひと時、また私は性懲りも無くブログの更新などをしたりして……。

 

今回のお話は去年母が長年連れ添った入れ歯と、壮絶な別れをした時のお話です。

 

私の母は40代前半でそう入れ歯になったツワモノです。子供の頃から歯磨きをする習慣が無かった母は、若い頃から虫歯の痛みと戦ってきたそうで……。

 

その上自分の思い通りにならないとキレる性格だったため、虫歯になる歯を許す事が出来ず、自ら歯を抜いていた。

 

永久歯をっ!

 

で、40になる頃には一本も無くなり、食べるために総入れ歯を作ったわけです。その頃から使っていたのかわからないけど、随分年季の入った入れ歯を使っていたのでした。

 

その歯はしっくりとして、まるで自分の歯のような抜群のフィット感があったのだとか。

 

でも保険の効く入れ歯の耐久年数は既に過ぎており、母の旺盛過ぎる食欲には勝てなかったのでしょう。

 

我が家に来てしばらく経ったある日の事、笑った母の顔を見ると、前歯が一本無くなっていた。

 

総入れ歯なのにっ!

 

その日の夕方母の顔を見ると、無くなっていたはずの歯が生えていたので、どうした?と聞いたらアロンアファで付けたというのだ!

 

なんと便利な総入れ歯だこと……。ところが、しばらく経つと、今度は別の歯が無くなっていたのだ!

 

当然すぐに母は必殺アロンアファ作戦で事なきを得た。

 

ところが!翌日、母はないない!と血眼になって何かを探しているではないか!

 

何を探しているのかと聞くと、取れたから付けようと取っておいた歯が無いというのだ!どうしても見つからない母は台所に行って何やらゴミを漁っている。

 

すると、あったあった!ゴミと一緒に捨ててた!

 

それをキレイに洗ってアロンアファでくっつけたのだ!きったねぇとは思わないらしい。

 

でも母は他人が出したものは絶対に触らない。彼女いわく潔癖なのだそうだ。

 

それから数日が経過したころ再び騒ぎ出した。

 

いくら探しても歯が見つからないのだそうだ……。あれ?確かアロンアファで付けたのでは?と聞くと、たくあん食べたら取れたから取っておいたのに無くなったというのだ。

 

結局見つからなかったため、母は娘を疑っていたが、いくら娘でもあんたの歯なんか触るかっ!

 

その日の夕方、母の顔を見たら抜けた歯が塞がっていたので、見つかったの?と聞くと、横の歯を付け替えたと言うではないか!

 

は?どうやって取ったのよ?と聞くと、どうやら母のしっくりくる入れ歯のほとんどは欠けては付けて、付けては取れてを繰り返していたため、取り外し自由になっていたらしかった……。

 

どんだけ便利なのよ?

 

それからというもの、母の歯は右から左、左から右に移動を続けていたのだが、ある日の朝のこと、母は酷い落胆ぶりで、思うようにいかない時のトホホな半泣き状態だったので、どうしたの?と聞いてみた。

 

すると、明け方、トイレに起きて夢中で下着を下ろそうとした母の服から何かが落ちて、トイレの中にカララーンと入ったのだそうだ。

 

その時は漏れそうだったのでトイレを済ませて流して寝たのだそうです。

 

ところが、朝起きたら口の中がおかしいことに気づき、慌てて探し始めたのだそうです。ところかどこを探してもみつからない!

 

唯一一本も欠けていなかった下の歯が見つからない!そこで思い出した、あの明け方のカララーンだ!

 

実はその時、入れ歯をつけっぱなしで寝ていた母の口から、こっそり冒険しようとした下の入れ歯は胸元で乾いてプラーンとしていたのです。

 

それに気づかず急いで服を脱ごうとしたため、耐えきれずトイレの中にダイブして、大冒険に旅立ってしまったのでした。

 

さすがは母!一本ずつではなく豪快に全部失くすというオチをつけてくれました!それにしても本当によくできた話を提供してくれます。

 

母を見て、歯は大事なんだなと改めて思った出来事でした。

 

それにしてもこんな時間までテレビ見て大笑いしているのは勘弁して欲しいですねぇ……そして私が仕事してる時にくっすり眠るんだから嫌になります。

 

という事でおやすみなさい。