自閉ちゃんの娘と私の家族日記

自閉症スペクトラム障害の娘の子育てと子育てのための在宅ワークもろもろを綴った日記です

忘れる前に書いておきたい事

昨年、胃がん終末医療を受けていた恩人の娘さんから突然の電話が来たのはお正月明けて1週間ほどだった頃でした。

 

電話に出ると、母が亡くなったのでお知らせしようと思って、との事でした。

 

ある程度覚悟はしていたけれど、あまりにも早かった知らせに涙が溢れて止まりませんでした。

 

葬儀は数日後との事でしたが、通夜には行かず葬儀の日だけ参列することにしました。

 

頭の中は、彼女との楽しかった日々の事ばかりでした。私は病院で彼女の写真を撮影したのですが、その写真が私にとって最後の思い出になってしまい、本当に悲しくてたまりませんでした。

 

今も彼女の事を思うと涙が出ます。

 

葬儀は本当に内輪だけで行われ、友人知人は私と叔母だけでした。遺影を見ながらお疲れ様でした。ゆっくり休んでね、とただひたすら思い号泣していた私。

 

多分一生分泣いただろう。

 

彼女の1番下のお子さんはまだ25歳。どれだけ心配だっただろう……。結婚する姿を見たかっただろうし、孫をどれだけ抱きしめたかっただろう。

 

ずっと私に言っていた。孫の顔を見たい。でも誰も結婚しないから私の娘の顔を時々見せて欲しい。だから私は娘をちょいちょい連れて行き見せた。

 

嬉しそうにする彼女を見て、お母さんってこんな感じなんだなぁと思ったものだった。

 

実際、こちらに来てからずっと親のように世話をしてくれていたので、本当のところ実の親よりも頼りになった。

 

私の事を心配してくれていて、励ましてくれたしとても温かい人だった。

 

とにかく泣けた。

 

大好きな人を失うのって本当に辛いですね。私もあまり体調が良くないので、病院に行かないとならないなと改めて思いました。

 

早くに親を失くすのって子供がかわいそうだし、私の娘は障害を持っているので余計に不安になってしまう。

 

他の病気はわからないけれど、がん細胞って高温に弱いらしいですね。だから湯たんぽなどを当てておくとがん細胞を弱らせる可能性があるって聞きました。

 

今思えば彼女にダメ元で教えてあげるべきだったのかも……と悔やまれてならないです。

 

何もかも今更だけど、胃がんの手術をした直後の元気な彼女の姿を私は忘れない。いつものように明るい笑顔、私が死んだ時はまた楽しくお話ししたいなと思います。

 

それまであっちの世界で楽しく修行していてね!そして今まで本当にありがとうございました。

 

寂しいよ、でもあなたに恥じないよう頑張るね!お疲れ様でした!安らかにお休みください。